アボダートが待ち遠しい

男性の薄毛は、生え際から頭頂部の部分に集中していることが特徴です。これは、AGAと呼ばれる症状の典型的な状態です。男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素に変換されたことにより生産されるDHTという物質が原因で、この物質が生え際から頭頂部の毛根内部に存在している毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体と結合することにより、通常であれば2年から4年程度継続する頭髪の成長期が極端に短縮されてしまうのです。この結果、短い状態で抜けてしまう様になるので、軟毛化が進行することになります。

 

AGAは、国や地域により発症率は異なっており、日本人の場合は約30パーセント程度と推測されています。20代の後半から徐々に発症する割合が増加していき、40代を過ぎると生え際が後退して頭頂部までの頭髪がなくなるという状態にまで進行します。頭髪は、生命活動自体に直接的な影響はありませんが、有るのと無いのとでは見た目の印象を大きく変えてしまうので深刻な悩みに発展するケースも少なくはありません。

 

このAGAに対しては、現在はプロペシアという治療薬が開発されています。原因物質の生産に関与しているU型の5α還元酵素の活性を阻害するという内容で、かなりの確率で脱毛症の進行を防ぎます。厚生労働省が承認する前に行った臨床試験では、1年間の投与で実に98パーセントの確率で不変以上の効果を確認されています。

 

アボダートは、このフィナステリド以上に効果が期待できる治療薬で、U型の5α還元酵素だけではなくT型の活性も阻害するという内容です。これにより、さらにDHTの生産が抑制されるので、狂わされていたヘアサイクルが正常に回復します。アボダートは頭髪に対して直接アプローチするわけではありませんが、脱毛の原因を取り除くことにより育毛が実現されることになります。

 

一方、アボダートの副作用は、性欲の減退などの性的機能に関する問題が報告されています。